
イボには種類があります〜尋常性疣贅・水いぼ・老人性イボ・首イボまで、種類と見分け方を解説
「このポツポツ、放置していい?」その疑問に、名古屋市緑区のジャスミンスキンクリニック院長がやさしくお答えします。
こんなこと、ありませんか?
診察でも、実際によくご相談いただく声です。
- 子どもの手にポツポツができた。これって水いぼ?ウイルス性イボ?
- 首元や顔のポツポツ、老人性イボ?それとも別のもの?
- 足の裏にできたポツポツ、魚の目やタコと何が違うのか分からない
- 目の下にできた小さな粒々が、加齢のせいなのか気になる
- 市販薬で対処していいのか、迷っている
- 皮膚科に行くべきかどうか迷ったまま、日にちが経ってしまった
「イボ」とひとことで呼ばれるものには、実はウイルスが原因のものと、加齢や体質など感染とは関係のないものがあり、その中でもさらに複数の種類に分かれます。
見た目が似ていても、原因・うつるかどうか・治療法は種類によって異なります。
この記事では、代表的な8つの種類と、間違えやすいものとの見分け方、治療法を順番に整理しました。気になる項目から読んでいただいて大丈夫です。
そもそも「イボ」とは?
ウイルス性と非ウイルス性、まず知っておきたい大前提
「イボ」というのは、実は一つの病気の名前ではありません。皮膚にできるポツポツした盛り上がりを、まとめて「イボ」と呼んでいることが多いんですね。
医学的には、大きく2つに分けて整理されます。ひとつは、ヒトパピローマウイルス(HPV)などのウイルス感染によってできる「ウイルス性イボ」。もうひとつは、加齢や皮膚の体質的な変化など、感染とは関係のない原因でできる「非ウイルス性イボ」です。
この2つは、うつるかどうか・自然に治るかどうか・治療の考え方が根本的に違います。まずはどちらのタイプに近いかを知ることが、正しい対応への第一歩になります。
イボは大きく2種類に分かれます
ウイルス性イボ
ヒトパピローマウイルス(HPV)などへの感染によってできるイボです。うつる可能性があり、部位や年齢によっていくつかのタイプに分かれます。
非ウイルス性イボ
加齢や体質など、感染とは関係のない原因でできるイボです。うつることはなく、原因も見た目もウイルス性とは異なります。
8つの違いを早見表で確認
| 尋常性疣贅 | 扁平疣贅 | 足底疣贅 | 水いぼ | |
|---|---|---|---|---|
| 多い年代 | 子ども | 10〜20代 | 子ども〜大人 | 未就学〜低学年 |
| できやすい部位 | 手・指・ひざ | 顔・手の甲 | 足の裏 | 腕・お腹・わき |
| うつる? | うつることがある | うつることがある | うつることがある | うつることがある |
| 主な原因 | HPV感染 | HPV感染 | HPV感染 | ウイルス感染 |
| 老人性イボ | 首イボ | 軟性線維腫 | 汗管腫 | |
|---|---|---|---|---|
| 多い年代 | 中高年 | 中高年 | 中高年 | 若年〜中高年・女性に多い |
| できやすい部位 | 顔・首・胸元 | 首 | わき・体幹 | 下まぶた |
| うつる? | うつらない | うつらない | うつらない | うつらない |
| 主な原因 | 加齢・紫外線 | 摩擦・体質 | 摩擦・体質 | 汗管の細胞変化・体質 |
尋常性疣贅
扁平疣贅
足底疣贅
水いぼ
老人性イボ
首イボ
軟性線維腫
汗管腫
うつる可能性があるもの
尋常性疣贅・扁平疣贅・足底疣贅・水いぼ
うつらないもの
老人性イボ・首イボ・軟性線維腫・汗管腫
イボは放置していい?受診の目安
こんな場合は一度ご相談を
大きさや状態が安定していて、心配のいらないものもたくさんあります。「病院へ行くほどかな?」と思う段階でも、気軽にご相談いただいて大丈夫です。
一方で、種類によっては放置している間に数が増えたり、範囲が広がったりすることもあります。次のような変化がある場合は、一度受診をおすすめしています。
- 急に大きくなってきた
- 数が増えてきた
- 出血する
- 痛みがある
- 色や形が変わってきた
- 自分で触って悪化してしまった
イボの見分け方|似ているけれど違うもの
タコ・魚の目・ほくろ・粉瘤・皮膚がんとの違い
イボだと思っていたものが、実はイボではないことがあります。少し丁寧にご紹介しますね。
タコ・魚の目
圧迫や摩擦が原因。ウイルスとは無関係。点状の出血点は見られない
足底疣贅(イボ)
ウイルス感染が原因。表面に点状の黒い出血点が見えることがある
イボの治療方法
液体窒素・摘除・電気焼灼・レーザーなど
イボの種類や状態によって、対応方法はいくつかあります。代表的なものをご紹介します。
液体窒素凍結療法
イボに液体窒素を当てて凍らせ、少しずつ組織を除去していく方法。保険診療で行え、複数回の通院が必要になることが多いです。
手術による摘除
はさみや専用の器具で根元から切り取る方法。首イボや軟性線維腫など茎のある柔らかいできものに用いられ、比較的短時間で処置が終わります。
電気焼灼
電気メスで焼き切る方法。老人性イボや首イボなど、比較的小さいできものに用いられることがあります。
レーザー治療
部位や種類によっては自由診療となる場合があります。仕上がりや通院回数について、事前にご相談いただけます。
どの方法が合うかは、イボの種類・大きさ・できている部位によって異なります。診察の上で、無理のない方法をご提案しています。
院長が動画でも解説しています
この記事の内容を、形成外科専門医がやさしく動画で解説しています。文章だけでは分かりにくい部分も、実際の映像でご確認いただけます。
- このイボ、何のイボ?
- 子どものイボはうつる?
- 水いぼとの違いは?
続きのシリーズもYouTubeチャンネルで公開しています。
よくあるご質問
診察で実際によくいただく質問をまとめました。
Qイボは自然に治りますか?
Qイボは放置しても大丈夫ですか?
Qイボは家族にうつりますか?
Q子どもはプールに入っていいですか?
Q保育園や学校は休む必要がありますか?
Q市販薬でイボは治せますか?
Q何科を受診すればいいですか?
Q老人性イボとシミは何が違いますか?
Qイボの治療は保険適用されますか?
Q治療は痛みがありますか?
Q自分でイボを取ってもいいですか?
こんなお悩みはありませんか?
皮膚のできものや症状は、ご自身で見分けるのが難しいことも多いものです。
- イボだと思ったらほくろだった
- 粉瘤かもしれない
- 子どもの湿疹が治らない
- 水虫かどうかわからない
- 何科を受診すればいいかわからない
ジャスミンスキンクリニックでは、イボだけでなく、一般皮膚科・形成外科の診療全般に対応しています。「これって何科に行けばいいんだろう」という段階でも、まずはお気軽にご相談ください。
イボは種類を見極めることが、対応への一番の近道です
イボと一口に言っても、その正体はウイルス感染によるものから、加齢や体質によるものまでさまざまです。原因が違えば、うつるかどうか、自然に治るかどうか、そして治療の進め方も変わってきます。
見た目だけで判断がつきにくいことも多いため、迷った時は自己判断で様子を見続けるより、一度皮膚科で確認しておくほうが、結果的に早く、無理のない対応につながります。
気になる方は、お気軽にご相談ください
「病院へ行くほどかな?」という段階でも大丈夫です。まずは一度、状態を確認させてください。
- クリニック名
- ジャスミンスキンクリニック
- 所在地
- 〒458-0041 愛知県名古屋市緑区鳴子町2-66(地下鉄桜通線「鳴子北駅」徒歩3分)
- 診療
- 一般皮膚科・形成外科(保険診療)/美容皮膚科・美容外科
治療するかどうか迷っている段階でのご相談も歓迎しています。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の症状の診断・治療方針をお約束するものではありません。気になる症状のある方は自己判断をせず、医療機関を受診してください。